研究概要 |
本研究は,郵送調査法の特徴を検討するために,面接調査法とウェブ調査とを比較対象として検討する。結果の差をもたらす要因として次の3つの観点から検討し,社会調査の企画・設計に資する具体的な経験則を得ることを目的とする。 (1)面接調査法と比較した場合の回収層・非回収層の人口統計的属性の違い。 (2)自記式である郵送調査法・ウェブ調査法と,調査員が回答を聴取する面接法とで回答結果の違いを生み出す原因。 (3)郵送調査法の実施条件として,調査協力に際し対象者の匿名性を維持する方法と維持しない方法との間の結果の差。 この目的のために,平成20年度中に郵送調査,平成21年度中にはウェブ調査を同じ調査項目について実施し,これらの調査と,他の機会に取得した面接法,留置法等による同じ調査項目による調査結果を比較,検討する。また(3)の目的のため,平成20年度の郵送調査は二つの条件を設けて実施する。条件間,調査方法間の比較を考察することによって郵送調査法の特徴を総合的に検討する。
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