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2009 年度 実績報告書

稀少生起事象の勃発の兆候を検出する時空間統計モデル

研究課題

研究課題/領域番号 20300101
研究機関国立保健医療科学院

研究代表者

丹後 俊郎  国立保健医療科学院, 技術評価部, 部長 (70124477)

キーワード疾病集積性 / 空間疫学 / 尤度比検定 / ポアッソン分布
研究概要

本年度は、時空間上の稀少生起事象の勃発の兆候を早期かつ正確に検出できる時空間でのスキャン統計量(space-time scan statistic)の開発をおこなった。Space-time scan statisticとしては、すでにKulldorff (2001)、Takahashi et al. (2008)らが提案した方法が存在するが、これらで同定されるMost Likely Clusterは空間スキャン統計量で定義されるhot-spot clusterを時空間に単純に拡張したもので、「局所的な地域において徐々に時間的かつ空間的に拡大していく勃発」を正確には同定することはできない。また、稀少生起事象のモニタリングに際して、その事象の発現確率分布にポアッソン分布を仮定しているが、現実にはポアッソン分布のバラツキを超えた過分散が観測されることが少なくない。したがって、本研究においては、これらの問題点を考慮したoutbreak modelを内臓したspace-time scan statisticの開発を目指し、期待通りの性能を有するscan statisticの開発ができた。この研究成果は南アフリカのダーバンで開催された第57回国際統計学会の招待講演で発表するとともに、雑誌Biometricsに投稿した。また、これまでの研究成果の一部をまとめて、米国の出版社SpringerからStatistical Methods for Disease clusteringという専門書を出版した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Space-Time Scan Statistics for Outbreak Detection2009

    • 著者名/発表者名
      Tango T.
    • 学会等名
      The 57th Session of the International Statistics Institute
    • 発表場所
      Durban, South Africa
    • 年月日
      2009-08-18
  • [図書] Statistical Methods for Disease Clustering2010

    • 著者名/発表者名
      Toshiro Tango
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      Springer

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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