研究課題
基盤研究(B)
レビー小体病(パーキンソン病およびレビー小体型認知症)の病態にはタンパク質の異常修飾が重要な役割を果たしている。しかしながら、αシヌクレインの凝集メカニズムには不明の点が多い。申請者らは、NUB1はシヌクレイノパチー脳に認められる封入体の構成成分であり、プロテアソームにおけるSynphilin-1の分解を促進することにより細胞内封入体の形成を抑制していることを明らかにした。さらに、NUB1はシヌクレイノパチーに認められる封入体に特異的に発現しており、他の変性疾患には認められないことも報告してきた。そこで本研究では、(1)レビー小体病の前シナプスに蓄積している不溶性αシヌクレインとNUB1の関係、(2)レビー小体病の前シナプスにおける超微形態(シナプスの大きさ、シナプス小胞の形態・密度)、(3)レビー小体病のシナプスにおける不溶性αシヌクレインの定量ならびにNUB1の生化学的性状(凝集、修飾および断片化)を明らかにすることを目的とする。得られる成果は、レビー小体病を含むシヌクレイノパチーのみならず、他の神経変性疾患(タウオパチーやTDP43 proteinopathy)にも応用可能であり、神経変性疾患の病態の理解と治療法開発に与える影響は大きい。
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