直接末梢入力を受けるサル頚髄介在ニューロンの随意運動時における活動を記録した結果、1)筋力を一定に維持する事が求められる運動時に、随意的筋活動を自動的に高めるために、自原性の興奮性反射回路が使われている事、2)関節トルクを一定に維持する事が求められる運動時には、一次求心神経へのシナプス前抑制が減衰し、主働筋からの感覚求心性情報が積極的に中枢神経系に取り込まれている事、3)運動によって引き起こされた求心神経活動が、脊髄介在ニューロンをドライブできるほど優位な強度を持つものである事の3点が明らかになった。
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