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2008 年度 実績報告書

ヒト肥満による2型糖尿病発症機構解明のための研究用ラットリソース開発

研究課題

研究課題/領域番号 20300145
研究機関徳島大学

研究代表者

松本 耕三  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (00002246)

研究分担者 小瀬 博之  国際基督教大学, 教養学部, 准教授 (90314856)
キーワードOLETFラット / 2型糖尿病 / 多因子性疾患 / コンジェニックラット
研究概要

本研究の目的は2型糖尿病の分子遺伝学的理解のために、優れたモデルラットを開発することである。その研究内容は、大きく2部から構成される。一つは、OLETFラットとヒト2型糖尿病遺伝子解析(遺伝子名:IGF2BP2、及び、TOF7L2)の知見を用いて、より優れた疾患モデルラットを開発すること。もう一つは、IGF2BP2、及び、TOF7L2のラットホモログのゲノム解析を行うことである。前半部は、現在バイオリソースプロジェクトで必要系統を準備中であり、次年度には本格的にダブルコンジェニック系統作成に向けて交配が始まる見通しがついた。後半部について、両遺伝子の配列決定をおこなった。我々がこれまで遺伝解析、及び、今回の疾患モデル系統作成に用いるOLETFラットとF344ラット(野生型)について、遺伝的多型の有無を検討した。TCF7L2遺伝子については、exon領域1377bpの配列で、系統間の多型は見いだされなかった。IGFBP2遺伝子については、同じくexon領域1542bpの配列で、2箇所1塩基置換多型(exon4と8)を同定した。しかしながら、どちらの変異もアミノ酸置換を伴わないサイレント変異であったため、疾患原因変異とは考えにくい。一部、両遺伝子のintron領域の配列を比較したが、これまでのところ多型は同定されていない。
現在、次年度に向けてリアルタイムPCR法を用いてこれら二つの遺伝子の発現解析を進めている。疾患モデル系統はこれらの遺伝子のOLETFアレルを含むものであり、発現解析はその基礎データとして重要で、あると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Genetic Mapping Found Major QTLs for Antiboy Induced Glomerulonephritis in WKY Rats2009

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Kose
    • 雑誌名

      Experimental Animals 58(2)

      ページ: 193-198

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Normal feeding and body weight in Fischer 344 rats lacking the chole cystokinin-l receptor gene2009

    • 著者名/発表者名
      Blevins, J. E
    • 雑誌名

      Brain Research 1255

      ページ: 98-112

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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