研究概要 |
我々は、可変型遺伝子トラップクローンデータベース『EGTC』を構築し、全世界に公開している。本研究は、トラップしたプロモーターの発現プロファイルを作成し、ライブラリー化することを目的としている。 平成21年度は、31ラインについて、ヘテロ接合体マウス(アダルト)の各種臓器のホールマウントX-gal染色を行ない、デジタルカメラを用いて高精細画像の取得を行なった。ネガティブコントロールと比較して強い染色を示した臓器をリストアップしたが、ユビキタスな発現を示すクローンが多く組織特異的と言えるクローンは少なかった。 また、データベースEGTCのリニューアルを行ない、トラップした遺伝子に関する情報、ES細胞に関する情報、マウスラインに関する情報に分けて、詳細な情報を提供するようになった。さらに、統合データベースプロジェクトが構築している生命科学系データベース アーカイブへの登録を行なった。 以下に、平成21年度中にX-gal染色を行なったトラップマウスラインと、そのトラップした遺伝子を列記する。 21-T247 (Tnrc6a), 21-W6 (Ctnndl), 21-W15 (Mett12), 21-W18 (Ube3c), 21-W24 (N4bp212), 21-W60 (Lpp), 21-W74 (Fkbp4), 21-W85 (Ube2n), 21-W126 (Elov16), 21-W128 (Raly), 21-W134 (Mphosph9), 21-W140 (Notch2), 21-W174 (Cops4), 21-W189 (Cox4i1), 21-W194 (Ipoll), 21-W196 (Rp130), 21-W205 (Stagl), 21-W229 (B4galt5), 21-W246 (Eif2c1), 21-W247 (Nfyb), 21-W254 (Sorbsl), 21-W256 (1110059E24Rik), 21-W265 (Tex2), 21-W266 (Ywhag), 21-W267 (Hdac4), 21-W270 (Polr2j), 21-KBW60 (Tcf12), 21-KBW75 (Ptprg), 21-KBW90 (Etfb), 21-KBW100 (Chdll), 21-KBW110 (Traf3ip2)。
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