研究課題/領域番号 |
20300150
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
芳賀 洋一 東北大学, 大学院・医工学研究科, 教授 (00282096)
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研究分担者 |
松永 忠雄 東北大学, 大学院・医工学研究科, 助教 (00396540)
江刺 正喜 東北大学, 原子分子材料科学高等研究機構, 教授 (20108468)
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キーワード | 内視鏡 / 低侵襲治療 / MEMS / マイクロセンサ / アクチュエータ |
研究概要 |
屈曲機能を持った軟性内視鏡が消化管などで広く用いられているが、近年の内視鏡を用いた低侵襲治療の発展に伴い、より精密かつ確実な治療が求められている。今までに無い精密な検査・治療を軟性内視鏡において実現するための多機能システムの基本構成を提案、試作を行いその有効性を確認する。 従来の軟性内視鏡と交換して用いる多機能内視鏡と、従来の軟性内視鏡先端に装着する多機能キャップ、それぞれについて、現在まで開発してきた治療機器を発展させ搭載し、有効性を検証するとともに解決すべき問題点を早期に発見、把握し次世代内視鏡治療システムとしてのデバイス設計とシステム構築及び提案する手技に反映させることを目指し、本年度は基盤となる微細加工技術を開発するとともに、検査および治療ツールとしての一次試作を前記の多機能内視鏡と多機能キャップそれぞれについて行った。具体的には円筒基板の上に様々な機能性材料を付加するためにインクジェットプリンターの技術を新たに利用し、更に円筒面フォトリソグラフィー技術、MEMSプロセス、レーザー加工技術を利用したツールの試作を行った。体内局所において体外からのワイヤー牽引に頼らない精密位置合わせのために形状記憶合金マイクロアクチュエータを用いた動作機構を試作し、試作した電磁スキャンニングプローブを体内において光コヒーレンストモグラフィー(Optical Coherence Tomography)観察を行うためのシステムに適用し生体組織の可視化実験を行った。
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