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本研究では、RAFT重合法を用いた新規な手法によってpoly(N-isopropylacrylamide)(PIPAAm)を培養基材表面にグラフトし、RAFT重合の特長を活かした温度応答性培養基材の機能化について検討した。始めに、PIPAAmのグラフト鎖長および密度を精密に制御することで、細胞シート作製のために最適なグラフト条件を細胞種ごとに設定可能な温度応答性培養基材を開発した。さらに、この基材表面にグラフトされたPIPAAmの末端に存在するRAFT剤由来の官能基をフォトリソグラフィ技術により部分的にマレイミド基に変換し、親水性ポリマーをストライプ状にグラフトしたパターン化温度応答性表面を設計した。この表面上に接着した細胞は同一方向に伸展することから、細胞の配向性を制御した異方性を有する細胞シートの作製を実現した。
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