研究分担者 |
加藤 輝 東京工科大学, 応用生物学部, 講師 (00367195)
中村 秀明 東京工科大学, 応用生物学部, 講師 (40350508)
苗村 潔 東京工科大学, 応用生物学部, 講師 (90302752)
秋元 卓央 東京工科大学, 応用生物学部, 講師 (90367194)
志水 美文 (下村 美文) 東京工科大学, 応用生物学部, 助教 (30396759)
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研究概要 |
腫瘍周辺の酸化ストレスの指標となる8-ヒドロキシー2'-デオキシグアノシン(8-OHdG)に結合する分子標的DNAリガンドの探索を行った。その結果,8-OHdGと特異的に結合する26塩基の共通配列が見出され,8-OHdGに対する解離定数が約100μMであることが分かった。この共通配列をSPRセンサープローブと組み合わせることにより,腫瘍周辺の酸化ストレスの評価が可能と考えられる。 腫瘍マーカー検出のモデルとして,プローブ型SPRセンサーを用いて,血漿中のIgGの検出を行なった。ブロッキング方法の検討を行なった結果,フィブリノーゲンでセンサー表面をブロッキングすることで,最も非特異的な吸着を抑制できることがわかった。このブロキング方法を用いた場合の血漿中IgGの測定の検出下限は100μg/ml程度であった。 低分子マーカー用センサーの開発として腫瘍周辺のグルコースを検出するSPRセンサーの開発を行った。今年度は,グルコース酸化酵素(GOD)とトリンダーズ試薬を組み合わせたグルコースの検出について,従来のペルオキシダーゼを加える場合と加えない場合の反応系を比較した。その結果,ペルオキシダーゼを加えない場合においてもグルコース検出の可能性があり,反応系の簡略化が期待できることがわかった。
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