研究分担者 |
衣笠 隆 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40110481)
木塚 朝博 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (30323281)
本谷 聡 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (90344879)
檜皮 貴子 東京芸術大学, 美術学部, 助教 (50463948)
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研究概要 |
初年度は,国内外の先行研究・実践内容を収集・分析すると共にこれらの知見をベースとして指導プログラムを立案した。 1)CiNii(NII論文情報ナビゲータ)システムを活用して抽出した高齢者の転倒予防運動に関する先行研究対象とした。これらの介入プログラム内容について,手段性と遊技性(行為性を重視した運動)の両面から分類し,研究成果とも関連付けながら比較検討した。その結果、研究のエビデンスについての記載に比べて、肝心の介入プログラムの内容が必ずしも明確でない研究も多く、実践場面への活用という点で課題が多いことが明らかになった。 2)「筋トレなんかしたくない」という高齢者へ運動意欲を引き出すための観点について,「音楽の活用」に加えて,「仲間との交流」や心地良い「弾み」「揺れ」といった多様な視点からの転倒予防に繋がる多彩なプログラムの検討を進めた。開発したプログラムは、つくば市で開催された「加齢と身体運動に関する国際学会:INTERNATIONAL SOCIETY OF AGING AND PHYSICAL ACTIVITY(ISAPA)」においてデモンストレーションをした。また、週1回の頻度で定期的に指導した場面をビデオで撮影し、今年度購入したストリーミングサーバーでその一部を公開できるようにした。公開の方法はCMSタイプでサイトアップし、今後、開発した指導プログラムを情報公開するとともに、情報の共有化を図り、プログラム評価の手法とする予定である。この内容については、日本スポーツ方法学会第20回大会において口頭発表した。
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