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2008 年度 実績報告書

休息を挟みながら行う有酸素運動の脂質代謝や体組成からみた効果

研究課題

研究課題/領域番号 20300210
研究機関流通経済大学

研究代表者

高松 薫  流通経済大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90015727)

キーワード有酸素運動 / 間欠的運動 / 脂質代謝
研究概要

研究代表者はこれまでに、60分間の有酸素運動の途中に休息を挟むことによって、運動終了後における脂質代謝がより一層亢進することを認めている(Goto et al.2007)。しかし、運動時間が比較的短い場合に同様の効果がみられるか否かは明らかでない。そこで、本研究では、30分間の有酸素運動の途中に休息を挟んだ「分割法」による運動の効果を、休息を挟まない「連続法」による効果と比較検討した。
成人男性9名を対象に、(1)30分間の運動の休息を挟まずに行う試技(連続法)、(2)10分間の運動を10分間の休息を挟んで3回行う試技(分割法)、(3)安静試技を、それぞれ異なる日に行わせた。運動強度は最大酸素摂取量の60%と規定し、運動前、運動中および運動終了180分後まで経時的に呼気ガス諸量や血中グルコース、乳酸、グリセロール濃度などを測定した。
その結果、運動終了直後から180分後にかけて、連続法は分割法に比較して血中乳酸濃度が高値を示し、運動終了180分後の時点で試技間に有意差(P<0.05)が認められた。また、運動終了直後おける血中グルコース濃度は、連続法が分割法に比較して有意に高値を示した(P<0.05)。酸素摂取量には連続法と分割法との間に有意差はみられなかった。一方、呼吸交換比は、運動中では連続法と分割法との間に顕著な差はみられなかったが、運動後において、分割法が連続法に比較して有意に低値を示した(P<0.05)。
以上の結果から、比較的短時間の有酸素運動(総運動時間が30分)であっても、運動の途中に休息を挟んだ「分割法」による運動は休息を挟まない「連続法」による運動に比較して、運動終了後における安静時での脂質利用が亢進することが明らかになった。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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