研究課題
基盤研究(B)
積極的な健康増進、生活習慣病の予防と改善、そして介護予防の観点から、身体運動により筋機能(筋力)を維持増強することは重要である。筋力低下による身体活動量の低下は、骨萎縮やインスリン感受性低下などを引き起こすなど、様々な生活習慣病にもつながる。筋力の維持増強は国民医療費の抑制の上で重要な課題である。さらに、骨格筋肥大は毛細血管床の増大をもたらすことから、循環器リハビリテーションの観点からも重要性が指摘されている。その一方、一般に筋力トレーニングは努責を伴うため、事故などのリスクを伴う。そのため、安全かつ効率的な筋力トレーニング法の開発は早急に解決が望まれる課題である。最近、温熱刺激により骨格筋が肥大すること、運動やストレッチなどの骨格筋に肥大をもたらす機械的刺激に温熱刺激を組み合わせることで骨格筋の肥大量は増大することが示唆されている。身体を部分的に温めることで筋力強化が可能ならば、誰でも容易かつ安全に筋力を増強することができるようになる。しかし、温熱刺激による骨格筋肥大の分子機構は明らかでない。そこで本研究では、温熱刺激により惹起される「ストレス応答」に着目し、温熱刺激により骨格筋細胞内で発現が誘導されるタンパク質をプロテオーム解析により明らかにすると共に、ストレス応答を修飾したマウスを用いて、温熱刺激による骨格筋肥大の分子機構の全貌解明を目指す。
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