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2008 年度 実績報告書

二重標識水法によって求められた児童の身体活動レベルに及ぼす身体活動強度の影響

研究課題

研究課題/領域番号 20300219
研究機関同志社大学

研究代表者

石井 好二郎  同志社大学, スポーツ健康科学部, 教授 (30243520)

研究分担者 小澤 治夫  東海大学, 体育学部, 教授 (60360963)
鈴木 和弘  国際武道大学, 体育学部, 教授 (20327183)
平川 和文  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (00093526)
海老根 直之  同志社大学, スポーツ健康科学部, 講師 (30404370)
キーワード身体活動量 / エネルギー消費量 / 加速度計 / 小児 / 二重標識水 / 児童 / METs / PTS
研究概要

児童の歩・走行時のMETsを明らかにするために,2m間隔に設置された信号機が順次点灯していくペースリーダにより移動速度を規定するフィールド走を用いて,エネルギー消費量(ダグラスバッグ法)を分析した。なお,小学1~6年生の児童の各学年の対象数は男女3名ずつの36名であった。低学年(1・2年生)の通常歩行の速度は68.2±14.2m/min(平均±標準偏差)であり2.8±0.7METsに相当した。同様に中学年(3・4年生)の通常歩行は78.3±7.3m/min;3.3±0.4METs,高学年(5・6年生)は85.8±11.4m/min;3.8±0.7METsであった。また,ヒトが歩行から徐々に速度が上がるにつれ自然と走行へと運動様式が移行するときの速度のことをPreferred Transition Speed(PTS)という。児童のPTSは,低学年102.3±4.7m/min;4.0±0.3METs,中学年110.5±8.1m/min;4.9±0.4METs,高学年118.0±8.3m/min;5.7±0.5METsであった。成人では時速4kmの通常歩行が3METsとされ,それ以上の運動が中等度強度であるとされている。また,成人のPTSは6~7METsに相当し,中等度強度から高強度の身体活動と見なされる。これらを勘案し児童の中等度強度は3~5METs,高強度は5METs以上と推定された。なお,同時に測定した加速度計のデータはさらに分析中である。
一方,二重標識水法(DLW)によって測定された小学6年生の総エネルギー消費量は,男子(13名)2216±308kcal/day,女子(11名)1776±219kcal/dayであり,PAL(physical activity level)は男子1.7±0.1,女子1.4±0.1であった。なお,同時に測定した加速度計のデータとDLWのデータの関連については,現在,分析中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 児童におけるエネルギー消費量と肥満および体力との関連2009

    • 著者名/発表者名
      中江悟司, ほか
    • 雑誌名

      平成20年度日本体育協会スポーツ医・科学研究報告I 日本の子どもにおける身体活動・運動の行動目標設定と効果の検証-第3報-

      ページ: 13-16

  • [雑誌論文] 男子児童における体格と身体活動量との関連について2009

    • 著者名/発表者名
      中江悟司, ほか
    • 雑誌名

      同志社スポーツ健康科学 1

      ページ: 33-38

    • 査読あり
  • [学会発表] 二重標識水法による児童のエネルギー消費量と肥満度および体力との関連2009

    • 著者名/発表者名
      中江悟司, 山田陽介, 木村みさか, 鈴木和弘, 小澤治夫, 石井好二郎
    • 学会等名
      日本発育発達学会第7回大会
    • 発表場所
      国際武道大学(勝浦)
    • 年月日
      2009-03-07
  • [学会発表] 加速度データに基づく児童の歩行・走行状態の判別方法の検討2008

    • 著者名/発表者名
      大島秀武, 川口加織, 渡邊將司, 佐々木将太, 中江悟司, 石井好二郎
    • 学会等名
      第63回日本体力医学会大会
    • 発表場所
      別府ビーコンプラザ(別府)
    • 年月日
      2008-09-18

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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