研究概要 |
平成22度における本研究の主な目的は、亜熱帯島嶼地域の子どもたちを対象に身体活動増強のプログラムを学校教育の中で介入として実施し、評価を行うことであった。 調査対象は、沖縄県糸満市内の小学校5年生約90名であり、介入プログラムは認知的なアプローチを中心に構築されたものであり、評価にあたっては、質問紙として身体活動に関する調査を実施した。調査時期は、平成22年12月~中旬に実施した。調査内容とその手続きに関して、(1)身体活動量(歩数,運動量,総消費量)については、生活習慣記録機(スズケン社製Lifecorder Plus)を起床直後から就寝直前まで1週間にわたって調査対象児童に可能な限り装着させた。装着期間終了後、直ちに,アプリケーションソフト「ライフライザー05コーチ」を用い,身体活動量の解析を行った。同時に、ライフスタイルに関する質問紙調査をすべての児童に対して装着期間中に実施した。倫理面での配慮として調査開始前に研究の趣旨説明を実施すると同時に子ども・保護者・教員に対して調査拒否ができることを周知した。なお,平成22年は3年目であり,国際学会での発表を行い,調査について公表したが,同時に年度後半は,これまでのデータを解析し,平成23年度においてある程度,研究成果を広く社会に公開できるよう準備を進めている。
|