研究概要 |
高分子多糖のヒアルロン酸(HA)は生体のアンチエイジングにとって非常に重要な物質である。しかし,HAの重要性は認識されているものの,アンチエイジングの作用に関する分子機構の詳細は依然として不明であり,アンチエイジング研究及びその他のHA関連研究の進歩を遅らせている。 申請者らは,これまで存在の知られていなかったHA合成の阻害剤の探索を行い,4-メチルウンベリフェロン(MU)という物質がHA合成を特異的に阻害することを先駆けて突き止めた。しかもMUをマウス投与して,HA合成が特異的に抑制され,皮膚の菲薄・粗造化及び乾燥の皮膚老化症状と跛行など膝関節の老化症状を認めるマウス「HAノックダウンマウス」を作製した。 本研究では,このマウスを新規老化モデル動物と位置づけ,その病態の分子機構を解明する。しかもこのマウスをアンチエイジング効果判定動物として活用し,新規アンチエイジング医薬の発掘・開発を行う。
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