研究概要 |
【少量の血液検体からバイオマーカー蛋白を特異的に定量できるサンドイッチELISA(E__-nzyme-L__-inked I__-mmunosorbent A__-ssay:酵素免疫測定法)系の確立(池田/高木)】 我々は、動脈硬化の発症に直結する新規バイオマーカー蛋白質をヒト流血中より発見した。この蛋白をイオン交換カラム、アフィニティカラム、疎水性カラムおよびゲルろ過法の組合せにより、分離精製した。精製蛋白をマウスに免疫し、本蛋白に対して、特異的なモノクローナル抗体を2種類作成した。それぞれのモノクローナル抗体は、本蛋白に対して、異なる抗原部位を認識することができる。それ故、バイオマーカー蛋白をサンドイッチすることが可能となった。モノクローナル抗体Aを96穴プレイトに結合させる固定化抗体として使用し、他のモノクローナル抗体Bを酵素(HRP,horseradish peroxidase)標識し、サンドイッチELISA法の開発をおこなっている。 【健常人および動脈硬化既往歴者の血液におけるバイオマーカー蛋白の濃度定量(池田/高木)】 バイオマーカー蛋白を本蛋白に対するモノクローナル抗体力ラムにて、健常者2名および動脈硬化既往歴者2名から精製し、SDS電気泳動およびウエスタンブロット法により解析した結果、健常者からは、この蛋白はほとんど検出できなかったが、動脈硬化既往歴者において、十分量のバイオマーカー蛋白が検出された。現在、サンドイッチELISA法により、定量できる系の開発を行っている。
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