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2009 年度 実績報告書

動脈硬化性疾患の発症に直結する新規バイオマーカーの発見と早期診断・治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20300232
研究機関独立行政法人国立循環器病研究センター

研究代表者

池田 康行  独立行政法人国立循環器病研究センター, 病因部, 室長 (90176107)

研究分担者 高木 敦子  国立循環器病センター研究所, 薬理部, 室長 (90179416)
キーワードリポ蛋白リパーゼ / 高トリグリセリド血症 / 動脈硬化症 / バイオマーカー / メタボリックシンドローム / マクロファージ
研究概要

【研究目的】微量の血液検体で、多検体のスクリーニングを可能にする動脈硬化の発症・進展を予測できるバイオマーカー蛋白の定量法(サンドイッチELISA法)を確立し、動脈硬化性疾患の早期診断・進展予防を目指す。
【少量の血液検体からバイオマーカー蛋白を特異的に定量できるサンドイッチELISA(Enzyme-Linked Immunosorbent Assay:酵素免疫測定法)系の確立(池田/高木)】我々は、動脈硬化の発症に直結する新規バイオマーカー蛋白質をヒト流血中より発見し、分離精製した。精製蛋白をマウスに免疫し、本蛋白に対して、特異的なモノクローナル抗体を2種類作成した。それぞれのモノクローナル抗体は、本蛋白に対して、異なる抗原部位を認識することができる。それ故、バイオマーカー蛋白をサンドイッチすることが可能となった。モノクローナル抗体Aを96穴プレイトに結合させる固定化抗体として使用し、他のモノクローナル抗体Bを酵素(HRP, horseradish peroxidase)標識し、サンドイッチELISA法の開発をおこなっている。
【健常人および動脈硬化既往歴者の血液におけるバイオマーカー蛋白の濃度定量(池田/高木)】前年度、バイオマーカー蛋白の検出をウエスタンブロット法にて、健常者2例と動脈硬化症者2例の解析を行ったが、本年度は、検体数を増やして、更なる解析を行った。健常者12名および動脈硬化既往歴者4名からバイオマーカー蛋白を本蛋白に対するモノクローナル抗体カラムにて精製し、SDS電気泳動およびウエスタンブロット法により解析した。その結果、健常者からは、この蛋白はほとんど検出されなかったが、動脈硬化既往歴者において、十分量のバイオマーカー蛋白が検出された。現在、これら健常者および動脈硬化既往歴者のバイオマーカー蛋白をモデル系として、サンドイッチELISA法により、定量できる系の開発を行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      高木敦子、池田康行
    • 雑誌名

      広範囲 血液・尿化学検査 免疫学的検査-その数値をどう読むか[第7版]IV.生化学的検査[2]A.脂質関係 日本臨床67巻 増刊号(リポ蛋白質リパーゼ(LPL)・肝性トリグリセリドリパーゼ(HTGL).)

      ページ: 443-450(部分執筆)

  • [学会発表] 日本人一般集団におけるリボ蛋白リパーゼ(LPL)遺伝子変異(第3報)S447X変異の頻度と諸性質:吹田研究2009

    • 著者名/発表者名
      高木敦子、池田康行、岩井直温、小久保喜弘、友池仁暢
    • 学会等名
      第82回 日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場(兵庫県)
    • 年月日
      2009-10-24
  • [学会発表] 高脂血症を合併したSLEの1例2009

    • 著者名/発表者名
      荒木まり子、森田拓、石原正行、松本学、高杉尚志、前田明彦、阿部孝典、高木敦子、池田康行、藤枝幹也、脇口宏
    • 学会等名
      第44回 日本小児腎臓病学会学術集会
    • 発表場所
      一橋記念講堂・学術総合センター(東京)
    • 年月日
      2009-06-27

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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