研究課題/領域番号 |
20300235
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
城 仁士 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (40145214)
|
研究分担者 |
白杉 直子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (80243294)
井上 真理 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20294184)
近藤 徳彦 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70215458)
矢野 澄雄 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (20115306)
岡田 修一 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70152303)
|
キーワード | 高齢者の発達 / 発達支援 / 環境づくり / 生活環境心理学 / 生き生きした生活 / 生活意欲 / 福祉機器 / 衣・食・住 |
研究概要 |
総括年度にあたり、本年度は以下の5点にわたって研究を総括した。 1.発達支援環境研究の枠組みづくり:諸外国や国内の高齢者の発達支援環境に関する先行研究や事例を整理し、居宅や施設の生活調査やヒアリング等を行いながら、これまでの環境研究の成果や議論を整理した(全員)。 2.研究会の実施:2010年3月から2011年3月まで、7回にわたって京都府綾部市の第二松寿苑との共催で、「高齢者の主体的で生き生きとした発達を支援する環境づくり」研究会を開催した。研究資料「do forからdo withへ」を用いて施設従事者と専門討議を深めた(全員)。 3.発達を促す生活環境心理学的研究:昨年に引き続き施設入所者のADLと水分摂取に関する調査を実施し、水分摂取量の違いが入所者の生き生き度の違いに大きく関与している事実を確認した。生き生きと生活するためには毎日の十分な水分摂取が不可欠であることを再度確認した(城、近藤)。この研究成果を日本心理学会に発表した(城)。 4.発達支援環境づくりと生活意欲の研究1:2010年9月15日~18日において中国青島市内にある2つの高齢者福祉施設を訪問し中国における福祉サービスの現状を視察した。さらにこれまでの研究成果を長崎大学との共同研究会で発表し、高齢者の発達に環境的支援がいかに重要であるかを協議した(城、青木)。また、フットウェアによる転倒予防方策や主体的な発達を促進する福祉機器の工学的工夫に関する研究を論文や学会で発表した(矢野、岡田)。 5.発達支援環境づくりと生活意欲の研究2:食分野では、味覚のメカニズムを、衣分野では高齢者おむつと生活意欲との関係を検討した(白杉・井上)。
|