研究課題
ヒトボランティアを対象とした情動試験これまでのin vitro(培養細胞、組織切片)、及び、in vivo(動物実験)実験の結果、食品の香気成分により脳内神経伝達物質の変化、行動の変化が観察され、しかも、ストレスの負荷に対して香気成分の投与によりストレス軽減作用、改善効果が観察された場合に、ヒトボランティアの試験を行った。香気成分と自律神経系・情動解析自律神経系により制御されている生体内反応について、香気成分が影響を与えるかを検討した。「情動」とは、すなわち「生体にとって快・不快・喜怒哀楽」、「生物が危機に面した時に起こる心身の反応」で、一般に、入力系→情動評価・情動体験→出力系の3つの側面がある。また、情動の表出としては、情動行動(攻撃、逃避、運動など)、内分泌・免疫系(ストレスホルモン、分泌型IgA)、自律神経機能(血圧、R・R間隔、瞳孔、瞬目など)などがある。今回は、その中でも気分調査としてよく用いられるPOMS (Profile of Mood State)、VASを用いて、情動解析を行った。その結果、柑橘香気成分においてストレスの低減、リラックス感の向上、疲労の低減が認められた。香気成分と脳波解析食品香気成分の摂取前後の脳波を多用途脳波計を用いて解析し、また脳波トポグラフィーを作製、ヒトの脳(心理).行動状態・リラックス状態を解析した。香気成分とストレス負荷試験ヒトボランティア試験の場合、当然ではあるが過激なストレス負荷は出来ない。再現性のあるストレス負荷法については、なかなかよい手法はないが、今回は、主に計算を負荷する内田クレペリンテストを行い、ハーブエキスにおけるストレス軽減作用をPOMS、VASを用いて評価した。
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