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2009 年度 実績報告書

免疫栄養学的アプローチによる生活習慣病の病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 20300247
研究機関日本女子大学

研究代表者

佐藤 和人  日本女子大学, 家政学部, 教授 (40187175)

キーワード免疫 / 栄養 / 生活習慣病
研究概要

1.生活習慣病モデルマウスにおける免疫機能の解析
鼻アレルギーモデルとして卵白アルブミン(OVA)感作マウスを用い、食物・栄養が免疫系に与える影響を解析した。ヘルパーT細胞機能がTh1型優位のC57BL/6マウス、Th2型優位のBALB/cマウスを用いて高脂肪食環境下における食事中のたんぱく含量の違いがアレルギーの病態にどのような影響を与えるかを解析した。コントロール食、高脂肪・標準たんぱく食(HF群)、高脂肪・低たんぱく食(HF・LP群)、高脂肪・高たんぱく食(HF・HP群)の4群に分け、アレルギー性鼻炎を誘導した。アレルギー指標では、HF・LP群において、くしゃみの回数、OVA特異的IgEが低値傾向を示した。またHF・LP群でT細胞、CD4、ナイーブT細胞比率が高値、メモリーT細胞比率が低値を示した。一方、病理学的解析ではHF・LP群で脂肪肝発症を認めた。高脂肪食環境における低たんぱく食摂取はアレルギーを抑制するが、同時に脂肪肝の発症因子となることが示唆された。
2.ライフスタイルと免疫機能
妊娠時の栄養と免疫:高脂肪食を妊娠期の母マウスに与え出生仔マウスの栄養指標および免疫機能を解析した後、次世代マウスの血中指標および免疫機能に与える影響を検討した。
3.PEMモデルにおける腸管免疫機能の解析
ヒト高齢者を対象として生活活動度、ストレス(抑うつ)について調査し、栄養指標(食事調査、血液検査、身体測定)および免疫機能を測定し、それらの因子の関連性を明らかにした。さらにマウスタンパクエネルギー栄養障害(PEM)モデルを用いて腸管免疫機能の解析をおこなった。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] The influence of a high-fat dietary environment in the fetal period on postnatal metabolic and immune function2010

    • 著者名/発表者名
      Yukino Odaka
    • 雑誌名

      Obesity (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] PEMモデルマウスの免疫機能における加齢の影響:若齢および老齢マウスを用いて2009

    • 著者名/発表者名
      蕪木智子
    • 雑誌名

      日本病態栄養学会誌 12

      ページ: 5-12

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 胃切除前後における栄養管理と患者教育の実態2009

    • 著者名/発表者名
      岩澤亜希子
    • 雑誌名

      日本病態栄養学会誌 12

      ページ: 31-39

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 大学生におけるボディ・マス・インデックスと食生活および骨量との関連性について2009

    • 著者名/発表者名
      曽我部夏子
    • 雑誌名

      栄養学雑誌 67

      ページ: 58-64

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Study of fall and fracture risk in menopausal women living inurban areas for the prevention of osteoporotic fractures2009

    • 著者名/発表者名
      Noriko Tsukahara
    • 雑誌名

      The Niigata Journal of Health and Welfare 8

      ページ: 40-49

  • [雑誌論文] Long term effects of high fat and sucrose diets on obesity and lymphocyte proliferation in mice2009

    • 著者名/発表者名
      Natsuko Sato-Mito
    • 雑誌名

      Journal of Nutrition, Health & Aging 13

      ページ: 602-606

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地域在宅高齢者を対象としたMNAによる栄養評価と低栄養に関する要因の検討2009

    • 著者名/発表者名
      平澤玲子
    • 雑誌名

      日本病態栄養学会誌 12

      ページ: 137-147

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 関節リウマチに対するプロバイオティクス2009

    • 著者名/発表者名
      佐藤和人
    • 雑誌名

      カレントテラピー 27

      ページ: 58-61

  • [学会発表] 高脂肪食環境におけるたんぱく質摂取量の違いが免疫・アレルギーに与える影響2010

    • 著者名/発表者名
      里見麻利子
    • 学会等名
      第13回日本病態栄養学会年次学術集会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都)
    • 年月日
      2010-01-10
  • [学会発表] 遺伝性肥満モデルマウスにおける熱ショック蛋白(HSP)発現の検討2010

    • 著者名/発表者名
      藤本絵香
    • 学会等名
      第13回日本病態栄養学会年次学術集会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都)
    • 年月日
      2010-01-09

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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