研究課題/領域番号 |
20300248
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
大好 直 秋田大学, 大学院・工学資源学研究科, 教授 (70006691)
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研究分担者 |
高橋 護 秋田大学, 大学院・工学資源学研究科, 講師 (90261651)
田中 學 秋田大学, 大学院・工学資源学研究科, 教授 (90113901)
三浦 公久 秋田大学, 大学院・工学資源学研究科, 准教授 (80110667)
奥山 栄樹 秋田大学, 大学院・工学資源学研究科, 准教授 (80177188)
左近 拓男 秋田大学, 大学院・工学資源学研究科, 准教授 (80271964)
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キーワード | ものづくり / 工学教育 / 創造性 / 実践 / 実習 / 模型 / サイズ変換 |
研究概要 |
多様な社会の要求に応えなければならない工学教育の実情に鑑みて「ものづくり」教育の在り方を基本から多角的に検討し、合理的な実践方法の開発を研究目的とする。常時、教育の質の向上を目指して実習方策を考究するとともに,教育現場の実情をも配慮して学生の創造性を引き出す仕掛けを組み込んだ授業を開発した。その成果により合理的で実践しやすい実習の設計が可能となった。 研究方法は、平成20年度の計画と準備を経て、実際に平成21年度の授業「創造工房実習」と「創造設計演習」を実践し、その過程で得た経験を踏まえて平成22年度に望ましい実習の成立条件を抽出し整理した。 成果の特徴として◆ミニチュア模型のサイズを変える制作を行わせ、その時に遭遇する課題の解決策を自ら考えさせる仕掛け(創造性を促す強いインセンティブ)がある◆実物が持っている機能や質感の再現性もしくは代替表現を通して、リアリティを追求する学生の、ものづくりの理解の深さや創造性を評価することができる◆模型キットなどの市販部品の使用を禁止し、組立可能な部品の自作を要求しているので、従来には見られない用意周到な段取り(試作を含めた計画性)が経験できる◆ミニチュア模型の選択に自由度が有るため、充当する授業時間や実施経費のみならず、班担当教員の個性や学生の経験能力を勘案して指導計画を立てることができる◆模型製作にあたる学生は実物を通して何をすべきか容易に理解していくので、説明する必要はほとんど無く、担当教員の負担を軽減することができる◆実物に対する理解の深さや制作技術に応じて、再現する機能や完成度を初歩から高度までレベルを設定することができ、さらに学生の挑戦意欲に応じてレベルを上げることも出来る◆模型の多様性から同一テーマによる陳腐化を回避できるので永続性がある。以上の一連の成果をウェブに公開した。
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