研究分担者 |
杵淵 信 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30261366)
渡壁 誠 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (70182946)
水谷 好成 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (40183959)
山本 利一 埼玉大学, 教育学部, 教授 (80334142)
川崎 直哉 上越教育大学, 教育学研究科, 教授 (40145107)
|
研究概要 |
本研究の目的は,チームでの協同学習により,現実の技術開発を疑似体験させるロボット学習の教育システム(カリキュラム、関連教材、評価システム)の開発と教育効果の検証である。開発は中学校,技術科教員養成,技術科教員研修の3種類であり,全国の複数校の中学校,教員養成学部,教員研修において様々な条件で検証をする。平成20年度の研究成果は以下の3点である。 (1)技術開発の疑似体験および協同学習の視点で,既存のロボット教材やロボット学習の実践、先行研究を分析・整理し,日本産業技術教育学会全国大会にて2件の研究発表をおこなった。従来,手動制御と自動制御をまとめて整理した研究はなく,今後のロボット学習研究に役立つと考えられる。 (2)ディジタル教材(40本),カリキュラム試案(11本),研修試案(2本)を開発し,情報共有サイトも試作して,研究グループ内での共有を開始した。これらの成果は,21年度の試行実践による検証・改良を経て公開する予定である。 (3)技術観・職業観を評価できる意識尺度を検討し,予備調査を経て,尺度項目および調査用紙を確定させた。この尺度項目を用いることで,1)複数校での調査により,学習者の技術観および技術に関する職業についての職業観の中学生の意識実態を明らかにでき,2)複数の実践形態での調査により,手動制御と自動制御,必修授業と選択授業,授業時数による違いなど,様々な観点からロボット学習の教育的効果を比較・検討することが可能になる。またロボット以外の実践検証にも応用可能である。 21年度は,関連学会で発表・論文化を進めると共に,20年度の研究成果をもとに全国の試行実践校を対象にした実践研究を進展させる予定である。
|