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2010 年度 実績報告書

日本・アジア・アフリカの学校の連携による自然環境教育ネットワークの形成

研究課題

研究課題/領域番号 20300257
研究機関岡山大学

研究代表者

喜多 雅一  岡山大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20177827)

キーワード自然環境教育 / 学校の連携 / アジア・アフリカ / 土壌中の腐植量 / 土壌の腐植型 / 腐植の錯形成能 / 磯の海洋微生物 / 自浄作用
研究概要

22年度は(1)自然環境教育教材の開発や研究を行い,その成果を日本環境教育学会,日本理科教育学会,日本科学教育学会で発表した。また,(2)前年度に引き続き,国内の連携学校教員との研究協議をふまえ,インドネシアの国立マラン大学とマラン市内の小学校,中学校,高校との環境教育ネットワークを利用して日本から10名の教員や学生がインドネシアマラン市内で自然環境教育に関する授業実践を通した共同研究や日本の学校との連携を協議した。(3)同様にガーナにおいてアクラ教育大学と共同研究を行った。(4)またカンボジア国立教育大学との共同研究も行い,授業実践を行った。科研費はほとんどが旅費として使った。これは連携のためのネットワークをしっかり作ること並びに自然環境教育教材のアジア・アフリカの学校での有用性の検証のためであり,得られた結果は我々が学校の連携可能な自然環境教育教材と考えている教材群がインドネシア,ガーナ,カンボジアの小学生,中学生,高校生,大学生に対して大変有効であるというものであった。より深まりのある連携を日本の学校とアジア・アフリカの学校間で行うことができた。
新規に開発した環境教育教材としては,合成洗剤のpHの変化による挙動,インドネシアのゴムについての活動,土壌の吸着作用,簡易冷却剤の作成,腐食した銅や鉄量の測定,などの新しい環境教育教材を開発した。
特に土の黒さと有機物量の関係を小学校,中学校,高校レベルそれぞれの段階で扱えるよう教材開発を行い,多数の国内,国外の土について一般化を行った。土壌の腐植の進み具合についても着目し,土壌の方を推定したり,咲く形成能についても明らかにした。河川の堆積物に付着した微生物の働き,海岸の暦に付着した微生物の働き,水草や浮き草の役割などを総合的に明らかにし,国内外のデータ収集できた。これらを総合すると自然の営みについて学校段階に併せて提示できる総合的な教材となることも示した。日本の学校での実践アジアアフリカの学校での実践とお互いに結果の共有をすることができた。これまでの学校の連携を核にさらにネットワークを拡大させ,人的交流にも深まりが見られ,ネットワークの質的な深化がさらに進んだ。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (9件)

  • [雑誌論文] ビュレット反応の研究史とビュレット反応の判定基準の提案2010

    • 著者名/発表者名
      藤田正紀・喜多雅一
    • 雑誌名

      科学教育研究

      巻: 34巻

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Assessment of electrochemical concepts : A comparative study involving senior high school students in Indonesia and Japan.

    • 著者名/発表者名
      Sri Rahayu., David F.Treagust, A.L Chandrasegaran, Masakazu Kita, Suhadi Ibnu.
    • 雑誌名

      Research in Science & Technological Education

      巻: (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Understanding acid-base concepts : Evaluating the efficacy of a senior high school student-centred instructional program.

    • 著者名/発表者名
      Sri Rahayu, A.L Chandrasegaran, David F.Treagust, Masakazu Kita, Suhadi Ibnu
    • 雑誌名

      The International Journal of Science and Mathematics Education

      巻: (印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] 腐植に関する教材化2010

    • 著者名/発表者名
      竹部美紀・喜多雅一
    • 学会等名
      日本化学会西日本大会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2010-11-06
  • [学会発表] ガーナにおける授業改善を目指した教員研修について2010

    • 著者名/発表者名
      喜多雅一
    • 学会等名
      日本理科教育学会
    • 発表場所
      山梨大学
    • 年月日
      2010-08-07
  • [学会発表] 焼き畑についてインドネシアでの授業実践2010

    • 著者名/発表者名
      竹部美紀・喜多雅一
    • 学会等名
      日本環境教育学会
    • 発表場所
      沖縄県男女参画センター「てぃるる」
    • 年月日
      2010-05-22
  • [学会発表] 身近な水溶液の電気伝導度に関するインドネシアでの授業実践2010

    • 著者名/発表者名
      豊柴まどか・喜多雅一
    • 学会等名
      日本環境教育学会
    • 発表場所
      沖縄県男女参画センター「てぃるる」
    • 年月日
      2010-05-22
  • [学会発表] 水蒸気蒸留とリモネンによるプラスチックの分別の教材開発と授業実践2010

    • 著者名/発表者名
      高原遼・喜多雅一
    • 学会等名
      日本環境教育学会
    • 発表場所
      沖縄県男女参画センター「てぃるる」
    • 年月日
      2010-05-22
  • [学会発表] 「森はともだち」の授業実践2010

    • 著者名/発表者名
      三好美恵・喜多雅一
    • 学会等名
      日本環境教育学会
    • 発表場所
      沖縄県男女参画センター「てぃるる」
    • 年月日
      2010-05-22
  • [学会発表] 海洋微生物による海水の浄化の教材研究と授業実践2010

    • 著者名/発表者名
      岡村麻以・喜多雅一
    • 学会等名
      日本環境教育学会
    • 発表場所
      沖縄県男女参画センター「てぃるる」
    • 年月日
      2010-05-22
  • [学会発表] チンダル現象を用いた身近なコロイド溶液の判別と授業実践2010

    • 著者名/発表者名
      岩崎恭子・喜多雅一
    • 学会等名
      日本環境教育学会
    • 発表場所
      沖縄県男女参画センター「てぃるる」
    • 年月日
      2010-05-22
  • [学会発表] 水草の根圏における自浄作用とその授業実践2010

    • 著者名/発表者名
      嶋崎希恵・八木俊太・喜多雅一
    • 学会等名
      日本環境教育学会
    • 発表場所
      沖縄県男女参画センター「てぃるる」
    • 年月日
      2010-05-22

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公開日: 2012-07-19  

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