研究概要 |
本計画では,証拠に基づく推論力と判断力について,次のことを明らかにすることを目的として研究を進めている。 (1)TIMSS(2003及び2007)の理科の論述式回答において,児童・生徒が苦手な推論・判断のパターンや,証拠に基づく推論上の問題点を見いだす。 (2)小中学校の教科書の記述における推論がどのようなパターンで記述されているかを明らかにする。特に,問題と結論の対応や問題設定の特徴について明らかにする。 (3)TIMSS(2003及び2007)理科の論述課題として出題された内容からいくつかを選び,教科書で指導されている推論パターンとTIMSSの論述回答の推論パターンを比較・検討する。 (4)教科書分析とTIMSS論述回答分析の比較・検討に基づき,実行されたカリキュラム(教科書)が達成されたカリキュラム(成績)に与えた影響を推定し,今後の理科の教科書や教育課程に求められる方向性を提示する。
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