研究課題/領域番号 |
20300263
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研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
研究代表者 |
松原 静郎 桐蔭横浜大学, スポーツ健康政策学部・スポーツ教育学科, 教授 (50132692)
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研究分担者 |
堀 哲夫 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (30145106)
高橋 三男 東京工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (40197182)
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キーワード | 自然科学教育 / 環境教育 / 科学と社会・文化 / 持続可能な発展 / 表現力 / 教材開発 / 実践研究 / 中・高等学校 |
研究概要 |
学習教材の開発及び改訂:中・高等学校理科における持続可能な発展の学習教材(以下、SD教材と記す)として、新学習指導要領中学校理科の内容に加わるプラスチック教材を新たに開発・改訂し、プラスチックの利用について持続可能な社会の観点から考えさせた。実践の結果、学習後に生徒はプラスチックの有用性と問題点を知り、問題点の解決のためにさまざまな取り組みがなされていることを理解していた。また、「SD教材の枠組み」の目標の一つである「科学者や技術者の努力を知り、科学技術に前向きな意識を持つ」観点からの記述が随所に見られた。 国際協働研究:9月に東京地区で国際ワークショップを開催し、フィリピン、マレーシア、韓国での実践結果の報告やわが国での実践の視察をし、共通理解を深めた。また、アジア版として大気汚染対策教材にSDやGSC(グリーン・サステイナブルケミストリー)の理念を活用するワークシートを追加することについて検討し、それを採用することにして、今後各国で実践を行うなど協働研究を進めていくことを確認した。さらに、電気教材に各国での発電別の割合が異なることを比較考察するワークシートの追加についても検討を継続している。 センサを用いた実験等に関する実践:これまで開発してきた高精度で二酸化炭素濃度と酸素濃度の時間変化を同時に計測できる二酸化炭素/酸素計測システムを理科教育で活用する実験教材について、15道府県の教育センター等指導主事から意見をいただき、さらに4道県の教育センターには二酸化炭素/酸素計測システムを貸し出して、活用事例の研究調査と研修講座等での実践をしていただいた。研修に参加した多くの教員より教具として評価する意見をいただいた。
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