研究概要 |
本年度は、以下の課題に取り組んだ。 (1)漫画表現を用いた授業計画立案支援手法の確立 本研究では、教員が、受講者らの声をより豊かにリアルに予測することを支援するための「漫画ベース思考」に基づく手法を開発した。昨年度までに授業計画において受講者の意見や反応をあらかじめ把握しておくための支援手法として、漫画表現法を提案し,その効果を,大学の授業において実施し,その効果を確認した。本年度は,大学(専修大、茨城大)においてこのシステムを利用し効果の詳細な検討をおこなうことで、本手法を現場において実施するためのガイドライン等を得た。これに基づき、本手法普及のためのWebページを制作し、公開した。 (2)支援システムの開発 昨年度より、授業計画から漫画を作成し、その漫画を基に授業計画を振り返るという活動をよりシステマティックにおこなうために、漫画と改善される授業案の結び付けを支援するコンピュータシステムを開発している。今年度、全ての機能の実装を完了し、大学生を対象とした検証実験をおこなった。その結果、本システムが、漫画と授業案の結びつけを支援し、漫画による振り返り結果の授業案への反映を促進することが示された。支援システムは、Webページを通じて公開した。また、海外への普及も視野にいれシステムの英語化をおこなった。
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