研究課題/領域番号 |
20300267
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
伊東 幸宏 静岡大学, 法人本部, 学長 (20193526)
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研究分担者 |
小西 達裕 静岡大学, 情報学部, 教授 (30234800)
小暮 悟 静岡大学, 情報学部, 講師 (40359758)
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キーワード | 学習支援システム / プログラミング教育 / アルゴリズム教育 / 教師支援システム / 自動評価 |
研究概要 |
1学習者支援ツールの開発と評価 平成23年度の本研究で、アルゴリズム理解結果とプログラムのソースコードリーディングを結びつけるために、自然言語によるアルゴリズムの記述、図形によるアルゴリズムの再現、ソースコードの3者を同期させて表示する学習支援機構を開発している。この学習支援機構を発展させ、プログラマが持つべきデータ構造のイメージを視覚的に再現することによりプログラミング初学者に対象世界の捉え方をガイドする機能を付与した。さらに操作手順を抽象化して理解させるために、一定の機能を持つ操作群をグルーピングさせてその機能に対応するラベルを付与させる学習環境を開発し、簡単な評価実験を行ったところ、一定の有効性が示唆された。以上の成果は国際会議ICCE2011に採択され、また教育システム情報学会第36会全国大会にて大会優秀賞を受賞するなど、内外で高い評価を得た。 2教師支援ツールの開発と評価 これまでの本研究の成果として、学習者プログラムの半自動評価によって教師が学習者プログラムを添削する作業を支援するシステムと、半自動採点の基準となる標準アルゴリズムの記述作業を支援するツール、典型的なコメントを蓄積してそれを類似したレポートに簡単に付与できるツール、ある学習者が犯した誤りと類似した誤りを自動検出するツールを開発している。これらはレポートにおけるプログラムコードの添削・評価のみを支援対象としていたが、現場教師による試用実験の結果、レポート本文についても採点作業の支援に関する需要が高いことが明らかになった。そこで本年度は予め定めたチェックポイントを評価することにより、半自動的にレポート全体の評価を行える機構を開発し、これを実授業の採点支援に適用して教師支援効果を実践的に評価した。
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