研究分担者 |
松浦 博 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (60451085)
渡邊 貴之 静岡県立大学, 経営情報学部, 准教授 (90326124)
岡本 恵理 三重県立大学看護大学, 看護学部, 特任教授 (20307656)
佐藤 智子 杏林大学, 保健学部, 講師 (10336662)
柴田 義孝 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 教授 (80129791)
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研究概要 |
フィジカルアセスメント遠隔学習支援において,もっとも重要な音声処理に関して,打診音の自動識別を目的とした基本的な研究を行い,重要な知見を得た.すべての試技について自動的なフィードバック情報を構成する事は現実的ではないことが判明した.しかし,学習プログラムの研究で概念モデル構築をとりいれることで,学ぶべき対象の絞り込みが可能であることが理論的に示されつつある.ために,学習目標を網羅的ではなくより抽象的に設定することで,上記の自動フィードバック情報も網羅的に提供する必要がないことが分かる.これらの成果をもとに,次年度ではプロトタイプシステムの実装に着手できる見通しが得られた. 一方では遠隔からの指示を適切に行う環境と指示方法の研究では,スマートフォンを使うシステムの提案とその効果の検証も行った.この成果をさらに動作学習全体に反映させることを検討している. システム全体に関わる学習内容の構成に関しては,フィジカルアセスメント体系の学習対象のモデル化による認識方法の提案を行うとともに,学習そのものにモデル化表現訓練を組み込むことを提案した.これは直接フィジカルアセスメントで実証は行っていないが,情報システム開発能力の学習においてめざましい成果をあげているために,この分野の学習においても効果が十分に期待される.そこで具体的な学習方略の設計に取り組んできた. さらに効果測定の方法として視線計測装置(アイマークレコーダ)の導入のための基礎的な検討を行った.
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