研究分担者 |
楠見 孝 京都大学, 教育学研究科, 教授 (70195444)
植野 真臣 電気通信大学, 情報システム学研究科, 准教授 (50262316)
杉谷 祐美子 青山学院大学, 教育人間科学部, 准教授 (70308154)
富田 英司 愛媛大学, 教育学部, 講師 (90404011)
鈴木 聡 青山学院大学, ヒューマン・イノベーション研究センター, 助手 (70516377)
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研究概要 |
本年度は最終年度であるために,(1)これまでの知見の確認,(2)支援システムの最終的な調整,(3)研究成果の発表,(4)研究成果の統合を課題として挙げた.まず(1)については,我々と同じ方向の研究のレビューから,ピアフィードバックが教育評価の分野において中心的な役割を果たしつつあることが明らかになった.また,教育実践研究では,ピアからのフィードバックだけではなく,ピアへのフィードバックを行うことを通した学びがある可能性が明らかになった.(2)については,青山学院大学内の5つの授業実践を行いながら,支援システムEMUのユーザビリティ向上のため,機能の追加・修正を行った.さらに学生の提出したレポートを学生同士が批評し合う,すなわちピアレビューを可能にするための修正も行った.また,Toulminモデルを拡張し,論証の規模が拡大した際にも有効に機能する推敲支援システムの構築も行った.(3)については13.研究発表に示したように,採録済みの論文が5本,採択決定済みの論文が合計3本,学会発表については教育心理学会でのワークショップ開催に加えて一般発表が6件となった.なおこのうちの1件の発表は,電子情報通信学会の研究奨励賞を受賞した.またこれまでの成果に基づいて,丸善株式会社の主催する,図書館職員向けの「ライティング支援セミナー2011」を企画,実施した.(4)について分担者とのミーティングを行い下準備は既に完了しているが,文書化はまだの段階である.
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