研究概要 |
本研究の最終的な目標は,問題発見・洗練や論証の概念をその技法とともに理解し,自らのレポートにおいてそれらを適切に利用し,独創的でありかつ論理的レポートを作成できる学生を育てる学習プログラムの作成と学習環境の構築である. この目的の達成のため,批判的思考研究の成果を利用しつつ問題発見・洗練のスキルの獲得を促すとともに,Toulminの議論モデルに基づいた論証の概念の理解と利用を促進する学習プログラムを開発する.またこれらを繰り返しのドリル形式で学習させるのではなく,他者との学び合いから獲得するための学習環境を構築する.独自開発したWebアプリケーションを用いて,学生がいつでもどこでも他者と相互作用しながら学びを進めることが可能な学習環境の構築を目指す. これらを通してアカデミックライティングのための原理と方法論を確立し,日本の大学が直面する新しい課題の解決に貢献する.
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