研究代表者は、板書や電子スライドを用いた講義をE-ラーニング教材として提供できるようにすることが必要であると考え、これを目的とした研究を実施してきた。講義収録映像からE-ラーニング用コンテンツを自動生成するシステムの研究開発を行っており、この中で、講師が板書をしながら黒板の前を歩き回るような状況でも、講師の姿を自動追尾して無人撮影できるWBT向け講義自動収録システムおよびモバイル機向け講義自動収録・配信システムの研究を行なってきた。 平成22年度においては、平成20年度および平成21年度に構築した「板書講義向けの学習コンテンツ作成ツール」に対し、PowerPoint講義に対応する機能、および、学習者の理解度を判定する機能を追加した。これにより、現在広く行われているPowerPointスライドを用いた講義でも本システムを利用することができ、さらに、従来は困難であった学習者の理解度を判定できるようになった。具体的には以下の開発を行った。 1.PowerPoint資料と講義動画をアップロードして、Webブラウザ上で教材編集ができるWebアプリケーションの開発 2.アップロードされたPowerPoint資料と講義動画に、インタラクティブな演習問題を追加する機能の実装 3.Eラーニング受講者の理解度を判定し、Webブラウザで閲覧できるWebアプリケーションの開発
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