研究課題
基盤研究(B)
自動繰糸機以前に日本の近代生糸製糸業を支えた座繰繰糸技術に注目し,繰糸工程における糸道機構の解析を進めた。特に輸出生糸を通して日本の近代化に大きく貢献したといわれる諏訪式繰糸器械の「イナズマ式より掛け機能」について,比較実験による解析を行った。その結果,欧州から導入されたケンネル式より掛け技術に日本固有の方法を融合させることにより,諏訪式繰糸技術が品質より歩留まり・生産効率を優先した技術として確立され,このことが日本の近代生糸製糸業の隆盛を築く一因となったことが明らかになった。
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日本シルク学会誌(2011.5.20掲載確定) 19号
岡谷蚕糸博物館紀要 14号
ページ: 78-88
ページ: 56-67
ページ: 54-55