研究課題/領域番号 |
20300285
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
戸田山 和久 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (90217513)
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研究分担者 |
唐澤 穣 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (90261031)
飯高 哲也 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70324366)
八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
大渕 憲一 東北大学, 文学研究科, 教授 (70116151)
八田 武俊 岐阜医療科学大学, 保健科学部, 講師 (80440585)
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キーワード | 科学技術社会論 / 倫理学 / 脳・神経 / 脳神経倫理学 / 社会心理学 / 脳画像 / 科学コミュニケーション |
研究概要 |
本研究は、fMRI、PET、MEGなどの脳画像技術のもたらしうる社会的・倫理的・法的問題を解決し、これらの技術と社会との望ましい関係を構築することを目的として、脳画像が責任帰属に与える心理的影響を調べる実験を中心としたいくつかの調査の結果に基づいて、脳画像の司法の場における適切な使用のあり方の提言と、脳画像についての基本的知識を市民に伝えるコミュニケーション・プログラムの開発を行っている。本年度より21年度より、八田武俊氏を分担者に追加することとし、具体的には以下のプロジェクトを遂行した。 脳画像の責任帰属に対する心理的影響を明らかにするため、数度のミーティングを開催し、実験の方法と分析手法、質問紙の作成方針についての議論を経て、大学生対象に実験を実施した。その結果、軽微な犯罪に関して、脳画像が責任帰属に有意な結果を与えるとの知見を得た。 9月に名古屋で開催された日本神経科学会のサテライトシンポジウムとして「社会感情神経科学研究会」を開催し、そこで上記の結果の他、研究の中間総括を発表した。 脳画像技術の発展がもたらしうる社会レベルでの問題および倫理的問題についての文献調査、論点整理等を引き続き実施した。
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