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2008 年度 実績報告書

世界遺産「熊野参詣道」における苔類モニタリングと培養・移植技術による衰退修復

研究課題

研究課題/領域番号 20300289
研究機関山口大学

研究代表者

山本 晴彦  山口大学, 農学部, 教授 (40263800)

研究分担者 荊木 康臣  山口大学, 農学部, 准教授 (50242160)
岩谷 潔  山口大学, 農学部, 非常勤研究員 (40418794)
キーワード世界遺産 / 熊野参詣道 / 苔類 / モニタリング / デジタル画像 / センシング / 修復 / 分光反射
研究概要

本研究では、第1に研究代表者らが開発してきた植生の光学的計測手法を用いて、世界遺産「熊野参詣道」における(1)苔類等の林床植生の画像モニタリング解析、(2)自動土壌CO2フラックス測定システムによる苔類等光合成・呼吸速度の測定、(3)携帯用分光放射計による林床への入射・反射スペクトル測定等を実施して、苔類等の林床植生の活性度診断を長期にわたり行い、植生の衰退状況をデジタル地図で把握・管理が出来ることを明らかにする。第2には、苔類等の林床植生の衰退を食い止めるため、(1)観光客の苔類等の林床植生踏圧調査と影響評価、(2)微細気象環境観測システムによる気象観測と植生衰退を助長する気象現象の解明を行う。第3には、共同研究者や研究代表者らが開発してきた高輝度LED照明を用いて苔類植生の培養・修復技術の開発を行い、衰退した熊野参詣道の苔類等の林床植生の修復が最新の技術開発を駆使することで可能となることを明らかにすることを目的としている。初年度(平成20年度)は、(1)参詣道の両脇50mを対象に1/500の縮尺で紙媒体の地図を対象にデジタル地図化、(2)和歌山県世界遺産センター・熊野本宮語り部の会(協力研究機関)等との現地調査を実施し、植生衰退箇所の把握、(3)「大門坂」と「大雲取越」を対象に、可視および近赤外デジタルカメラで得られるデジタル画像、分光放射計より植生の植被率・活性度診断、(4)自動土壌CO2フラックス測定システムを用いて、苔類の光合成・呼吸速度の測定を行い、CO2の収支に基づく苔類の活性度診断、(5)携帯用分光放射計を用いた林床への入射・反射スペクトル測定を行い、苔類植生の衰退状況の診断、林床における苔類の好適な光量・光質環境の把握等を実施した。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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