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2012 年度 実績報告書

徳川将軍親族遺体のデジタル保存と考古学的・人類学的分析-大奥の実態に迫る-

研究課題

研究課題/領域番号 20300290
研究機関独立行政法人国立科学博物館

研究代表者

馬場 悠男  独立行政法人国立科学博物館, 人類研究部, 名誉研究員 (90049221)

研究分担者 松井 章  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, その他部局等, その他 (20157225)
研究期間 (年度) 2008-04-08 – 2013-03-31
キーワード江戸時代 / 人骨 / 大奥 / 日本人
研究概要

昨年度において上野寛永寺から出土した大奥の女性人骨報告書が完成している。本年度はその結果を査読のある雑誌に投稿することである。また、可能であれば研究成果を一般に公表することも予定としていた。
前年度において明らかとなった大奥人骨の特徴としては、日本人の歴史において独特な位置づけがなされ、頭蓋骨は前の方ほど、下の方ほど華奢である傾向が明らかとなった。
この特徴を江戸時代人骨の埋葬状況から推定された生前の身分、すなわち「町人」と「武家」、と比較したところ、「町人」と「大奥」および「大名」はまったく形状が異なり、「町人」では顔の外形が四角く、低顔で、低い鼻を持つ傾向にあることが明らかとなった。また、「武家」では「大奥」および「大名」と似た傾向を示しているが、「町人」と「大奥」および「大名」との中間的な形状であることが統計的に明らかとなった。この結果を論文として示した。
また、これらの研究成果を一般にも還元する目的で、独立行政法人国立科学博物館の企画展「江戸人展」を平成25年4月9日から6月16日まで公開されている。企画展「江戸人展」は好評で、4月22日の段階で3万人を超える来場者にご覧頂いている。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Craniofacial variations among the common people of the Edo period.2012

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Sakaue
    • 雑誌名

      Bulletin of the National Museum of Nature and Science, Series D

      巻: 38 ページ: 39-49

    • 査読あり
  • [学会発表] 上野寛永寺出土徳川将軍親族の顔:いわゆる貴族化現象

    • 著者名/発表者名
      馬場悠男
    • 学会等名
      日本顔学会
    • 発表場所
      東京

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公開日: 2014-07-24  

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