研究課題
1.「全地球規模の雲雨の観測」と「地球規模での雲分布解析」我々は2004~8年にかけて、数回にわたって(独)海洋研究開発機構(JAMSTEC)の海洋地球研究船「みらい」に我々の高感度高分解能ミリ波雲レーダ「FALCON-I」を搭載した雲観測を実施してきた。観測した海域は、太平洋のほとんどの海域、およびベーリング海、北極海、インド洋で、季節も春から冬まで全体にわたっている。これらの観測結果を解析した結果、北極海と西部熱帯太平洋では、雲の高度分布に明確な違い:北極海では雲頂高度が11km程度に留まっているが西部太平洋では15kmに達すること、季節が春から夏になると雲頂高度が上昇すること、などが明らかになった。また、沖縄での観測データについて、FALCON-Iと衛星搭載のミリ波雲レーダであるCloudSATのデータを比較し、両者の同周波数のデータが同様の雲構造を問ら得ていることを明らかにした。2.「走査型ミリ波レーダFALCON-IIIの開発」高感度高分解能ミリ波レーダFALCONの特徴を生かして、走査型のレーダ開発を開始している。今年度は、昨年度に行った走査型レーダの必要性能についての検討・設計を基にFAKCON-IIIの基本性能を決定し、走査用アンテナ架台の製作と、これを用いた開発調整作業と試験観測を行った。
すべて 2010 2009 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (16件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)
Sci.Online Lett.Atmos. 6
ページ: 1-4
電気学会論文誌A(IEEJ Trans.FM) 129, No.4
ページ: 177-182
ページ: 183-189
Geophysical Research Letters 36
ページ: L13805 1-5
電子情報通信学会論文誌(IEICE) J92-C, No.12
ページ: 806-812
ページ: L10802 1-5
http://katla.nd.chiba-u.jp/