研究課題/領域番号 |
20310005
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
鷹野 敏明 千葉大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (40183058)
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研究分担者 |
高村 民雄 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (40272356)
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キーワード | 雲分布 / ミリ波レーダ / リモートセンシング / 気候変動 / 海洋気象 / 大気水循環 / FM-CWレーダ / 自然現象観測予測 |
研究概要 |
1.「全地球規模の雲雨の観測」と「地球規模での雲分布解析」 2010年は、4月始めから6月末まで、独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の海洋地球研究船「みらい」に我々の高感度高分解能ミリ波雲レーダ「FALCON-I」を搭載した雲観測を実施した。観測した海域は、南西太平洋海域であった。これらの観測結果を解析した。また、航海中に行ったラジオゾンデによる大気温度湿度測定の結果を用いて、大気中の水蒸気量を求めて、放射強度を算出し、FALCON-Iで観測された水蒸気放射温度と比較した。その結果、両者はよく一致し、FALCON-Iが水蒸気放射を定量観測できることを示した。 2.「ミリ波レーダの改良・開発」 高感度高分解能ミリ波レーダFALCONの特徴を生かして、走査型のレーダ開発を進めている。今年度は、昨年度に行った走査型レーダ試作を進めた。また、既存のFALCON-Iについてドップラ測定の速度範囲をさらに拡大する方法を考案し、これを実際の観測に組み込んだ。これらの改良の結果、FALCON-Iのドップラ観測の観測範囲と精度が向上し、積乱雲の内部の激しい運動状態などを捉えることに成功した。
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