研究課題
今年度の研究では、地球環境ガバナンスにかかる諸機能をいかなる行為主体や行為主体のネットワークが充足しているかという観点から、これまでの環境ガバナンスの事例を元に最善及び最悪の実践を検討するための仮説及び方法論を確立した。研究協力者であるマサチューセッツ大学アマースト校政治学部Peter M.Haas教授およびナンセン研究所(ノルウェー)Steinar Andersen博士と、2度のワークショップと一度のミーティングによる密な議論を通じ、ガバナンスをアジェンダ設定、交渉、履行、実施、制度の耐性という5つの要素(component)に分解する新概念を生み出した。その上で、それぞれの要素において、既存研究から得られる知見によって、行為主体の組み合せに関して、最善及び最悪の実務的パフォーマスを生み出す仮説を導きだした。これにより、来年度はこの検証を行うという道筋が出来上がった。仮説の検証に関しては、さらなる国際的研究協力者に要素ごとにテーマを分担して実施する。そのため、2010年2月にはそれぞれのテーマ担当者を集めてワークショップを実施した。
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Global Asia Vol.4, No.4
ページ: 13-17
International Environmental Agreements : Politics, Law and Economics Vol 9, No.3
ページ: 319-336
生活経済政策 149
ページ: 17-21
http://www.earthsystemgovernance.org/
http://www.valdes.titech.ac.jp/~kanie/