研究課題
基盤研究(B)
本研究は、気候変動による水資源環境影響を最も深刻に受ける地域であるバングラディシュ・ダッカ市、世界最大の都市圏であると同時に深刻な水資源環境問題を抱えている中国・上海大都市圏を対象として、水資源環境影響評価分析、適応策のインベントリーの作成、適応策の総合評価を行い、地域の状況に合致した気候変動への適応策実現のために必要な「統合的水管理」の方法を理論的に確立することを目的としている。そして、この目的を達成するため、以下の3つの研究テーマを設定し、研究活動を展開してきた。(1)気候変動による水資源環境影響評価分析・適応策と統合的水管理(1)気候変動による水資源環境影響アセスメントシステムの構築(2)水資源環境セキュリティ-評価の理論の構築(3)気候変動に対応する適応策事例の検討(4)適応策の実施段階における統合的水管理システムの構築(2)上海大都市圏における気候変動適応策(1)当該圏域における水質汚染、水インフラの整備、統合的水管理の実態把握(2)気候変動に伴う水資源環境影響のシミュレーション分析と問題解決のためのシナリオ分析(3)気候変動に対する緩和策・適応策を検討した上で、実施に向けた水環境マネジメントの合意形成システムの分析・評価(4)気候変動が長江流域全体に及ぼす影響の分析:上海大都市圏の水資源環境セキュリティを向上させるための三峡ダムの管理方式について検討を実施する(3)バングラデッシュ・ダッカ市における気候変動適応策(1)当該地域における気候変動による水環境影響の分析・評価(2)気候変動に適応するためのガバナンス、国際協力システムに関する分析・評価(3)国土の大半を占める湿地帯管理の分析
すべて 2011 2010 2009 2008
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (5件) 図書 (5件)
政策科学(立命館大学政策科学会)
ページ: 145-162
Journal of Water and Environment Technology Vol.8, No.4
ページ: 329-338
Journal of Water Supply : Research and Technology-AQUA Vol.58(No.6)
ページ: 395-404
国際公共経済研究(国際公共経済学会) 第20巻
ページ: 18-27
計画行政(日本計画行政学会) 第31巻(第2号)
ページ: 16-23