研究概要 |
社会システムや産業経済活動などに関係して現れる生産計画,環境計画,最適配送計画,スケジューリング,最適投資等を始めとする多くの重要な問題は,大規模であり離散構造を有するシステムの最適化問題として捉えられる.このような大規模離散最適化問題は,通常,厳密な最適解を効率よく見出すことが困難な(すなわち,実用的な時間内に解くことが困難な)問題となる 本研究代表者らは,このような困難な問題に対する解決の手がかりを与える重要な切り口として,問題の有する劣モジュラ的な構造に注目して長年研究を継続し,2003年のFulkerson Prizeの受賞を始めとして着実な成果を上げてきており,本研究計画は,研究代表者らのグループの研究の総仕上げとして位置づけ,研究グループの総力を挙げて,劣モジュラ的な離散構造の観点から大規模離散最適化問題の解析の基礎理論の深化・展開とアルゴリズム開発および実用化に向けて取り組み,大規模離散最適化問題の解決に向けた劣モジュラ的な離散構造に関わる最適化基礎理論の構築を目指す
|