研究課題/領域番号 |
20310092
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
源栄 正人 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90281708)
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研究分担者 |
大野 晋 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (40361141)
佐藤 健 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (90290692)
三辻 和弥 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教 (90292250)
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キーワード | 構造ヘルスモニタリング / 緊急地震速報 / 地震防災システム / 前線波形情報 |
研究概要 |
(1)前線波形情報を用いた即時地震動予測への拡張の検討とシステム構築 宮城県沖地震を対象に、三陸沿岸に設置したモニタリングシステムからの前線波形情報を使って、ANNを利用した予測解析手法について地震工学に基づいた追加検討を行い、オフライン処理レベルでのプログラミングロジックの詳細検討を実施した。さらに、大地震の高精度化を目指し、地盤特性を踏まえた伝達関数を利用した地震動予測手法の検討を実施した。 (2)構造モニタリングを兼ねた前線地震検知情報検知システムの展開の検討 地域の地震観測網として整備されている宮城県震度情報ネットワークの波形データを収集し、過去のデータベースの構築を行った。計画している仙台を取り巻く前線地震観測点情報の活用においては、観測点候補の選定、余裕時間と活用方法の検討を行うと共に、簡易の計測震度から、S波の検知、終息を判定するロジック検証用デモプログラムを作成した。また、宮城県沖地震に対してより高精度のために前線地震観測点を複数にするために地点の選定を行った。 (3)構造モニタリング機能の有効活用の検討 構造モニタリング機能を有する地震観測装置を設置した東北大学工学部人間・環境系研究棟において、常時観測されたデータを元に2008年岩手・宮城内陸地震の前後における建物の剛性変化、竣工以来に観測された地震時の周波数変化を取りまとめた。また、構造ヘルスモニタリング研究を推進するためのオンライン情報処理に関する基本プログラムを作成した。 (4)前線地震情報利用システムの各分野への検討 石巻市立釜小学校に構造モニタリング装置を設置し、校舎のSHM情報を収集し、前線地震観測点である牡鹿総合支所からの地震観測情報を受信し、これらの観測から得られる情報を発信できるように放送設備への出力機能を整備した。
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