研究課題
安全を確保するには、安全な状態を常に監視し異常時には装置出力を安全な状態に固定する安全コンポーネントが必要である。このような安全コンポーネントをMOS集積回路で実現することを目的とした開発に取り組み、初年度に以下のような成果を得た。(1) 光結合を用いたフェールセーフ論理回路光結合によって電気的独立を確保することにより、バイポーラトランジスタでフェールセーフ論理回路を実現する方式を考案し、特許出願した。本方式によれば、回路間の独立性を確保できるため、回路構成素子故障時の影響解析範囲を限定でき、安全検証の負荷を大幅に減少できる。全ての回路素子の単一故障についてシミュレーション等で安全を確保できることを確認するとともに、回路基板を試作した。また、データ比較器への適用例も示した。(2) MOS回路によるフェールセーフ論理回路MOS回路によるフェールセーフ論理回路について検討し、フェールセーフAND回路とその応用としてのフェールセーフスイッチング回路およびカウンタ回路を考案した。また、これら回路基板を試作した。平成21年度は、初年度に試作したフェールセーフ論理回路に対して多重故障解析手法の検討を行うとともに、特性改善のための改良を行う。
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