研究課題
安全を確保するには、安全な状態を常に監視し異常時には装置出力を安全な状態に固定する安全コンポーネントが必要である。このような安全コンポーネントをMOS集積回路で実現することを目的とした開発に取り組み、以下のような成果を得た。(1) C-MOS回路のフェールセーフ回路への適用検討C-MOS回路をフェールセーフ回路に適用した場合に問題となる故障時の発振に対して対策手法を考案し、その効果を確認した。(2) フェールセーフリレードライバー回路の試作上記C-MOS回路対策手法を適用し、フェールセーフリレードライバー回路を試作した。本リレードライブ回路は、リレーの接点溶着故障に対して新たな安全手段を実現するもので、2つのリレーに対して動作を順序づける。常に特定のリレーを他方のリレーよりも、メーク接点を構成時には遅く、メーク接点解放時には早くすることで、特定のリレーのメーク接点に故障が生じても他方のリレーで確実に遮断可能とする。
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