研究課題
安全を確保するには、安全な状態を常に監視し異常時には装置出力を安全な状態に固定する安全コンポーネントが必要である。このような安全コンポーネントをMOS集積回路で実現することを目的とした開発に取り組み、以下のような成果を得た。(1)フェールセーフ4入力AND回路の試作C-MOS回路をフェールセーフ回路に適用した場合に問題となる故障時の発振に対して対策を行い、プリント板上の小型トランスとから成るAND回路を考案、試作し、その回路の有効性を確認した。(2)1Wフェールセーフリレードライバ回路の試作上記フェールセーフAND回路構成法を拡張し、回路の構成要素に故障が生じても不正な出力はしない1Wの高出力フェールセーフリレードライバー回路を試作した。リレーの接点溶着の安全対策として、2つのリレーのうち常に特定のリレーを他方のリレーよりも、メーク接点を構成時には遅く、メーク接点解放時には早くすることで特定のリレーのメーク接点に故障が生じても他方のリレーで確実に遮断可能とする。
すべて 2011
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)
電子情報通信学会技術報告
巻: SSS2010-27 ページ: 1-4
日本信頼性学会誌
巻: Vol.33 No.3 ページ: 135-144