研究課題/領域番号 |
20310112
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
矢田部 龍一 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (70127918)
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研究分担者 |
岡村 未対 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (50251624)
ネトラ バンダリー 愛媛大学, 理工学研究科, 助教 (10363251)
森 伸一郎 愛媛大学, 理工学研究科, 准教授 (10304643)
長谷川 修一 香川大学, 工学部, 教授 (00325317)
羽藤 英二 東京大学, 工学研究科, 准教授 (60304648)
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キーワード | 南海地震 / 地盤情報 / 文化財保全 / 動的性質 / 地震動解析 |
研究概要 |
今年度行った研究成果をあげると次のようである。 ・ 地盤情報DBの構築・・・四国の各沖積地盤のボーリングデータを2万本以上収集し、地盤データベースを構築した。また、これをもとに高知平野と松山平野に関して250mメッシュで電子地盤図を作成した。電子地盤図の作成に際しては、微地形や火山灰など既存のデーダはすべて活用している。 ・ 地盤の動的性質の解明・・・高知平野を対象にPS検層データの収集、動的要素試験の実施、常時微動観測、アレイ観測などにより地盤の動の動的性質を解明した。 ・ 強震動シミュレーションの実施・・・作成した表層の電子地盤図ならびに深層地盤図を用いて、想定される東南海・南海地震動の予測が可能となった。 ・ 文化財の保全検討・・・四国八十八ヶ寺の常時微動観測を行った。これをもとに南海地震に対して地震動被害の発生が想定される寺院を抽出した。また、その寺院に関して地質学的検討を加えた。 ・ 道路綱の健全性評価・・・道路の健全性に関して、地すべり並びに斜面崩壞と液状化の観点から検討を行った。液状化被害に関しては、砂地盤が厚く堆積しているNEXCOの徳島道に関して検討を行った。地すべりと斜面崩壞に関しては、地形解析と国土交通省が毎日実施している道路点検データならびにのり面点検データを基に、CISデータベースを構築した。このデータベースを用いて斜面災害に関する道路の健全性評価を行った。
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