研究分担者 |
亀田 貴雄 北見工業大学, 工学部, 准教授 (00233974)
石井 吉之 北海道大学, 低温科学研究所, 助教 (40222955)
石坂 雅昭 独立行政法人防災科学技術研究所, 雪氷防災研究センター, 総括主任研究員 (50414412)
渡辺 幸一 富山県立大学, 短期学部, 准教授 (70352789)
竹内 望 千葉大, 大学院・理学研究科, 准教授 (30353452)
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研究概要 |
これまでの2冬に引き続き,経験を踏まえて,今冬も日本列島の降雪、積雪がどのような化学的な特性を有しているのか,冬期積雪について下記のような日本列島の一斉動態調査を行った。 1.定点観測:北海道は北見,札幌を中心に,本州では新潟県長岡,十日町,上越、富山を中心に観測を行った。今冬の本州では1月末に25年ぶりの大雪となり,2月3月の降雪は少なかった。ほぼ予定通りの試料採取ができた。 定点において1月,2月および3月では5のつく日に(約10目毎に)全国の定点で積雪観測と積雪試料の採取を行った。 2.移動観測:全国の定点より最大積雪深を示す2月末から3月初めにかけて移動観測を行い、積雪試料の採取を行った。本研究最終年度の今冬は妙高山,立山室堂で観測と試料採取を行った。 3.観測内容:積雪表面および積雪断面観測から積雪試料の採取を行った。現在,これらの大量の試料の生物解析,化学分析を実施中である。 現在、試料解析中で多くのデータが明らかになりつつあるが,過酸化水素濃度に関して,黄砂を示唆するカルシウムイオン濃度と関係のある積雪層について,あるいは積雪中のクロロフィル濃度について,さらに立山室堂では,過酸化水素とホルムアルデヒドなどについて,興味ある知見を得つつある。最終成果報告にむけて解析整理を遂行していく。
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