研究分担者 |
吉村 崇 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (40291413)
村井 篤嗣 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 准教授 (10313975)
小野 珠乙 信州大学, 農学部, 教授 (10177264)
斉藤 昇 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 准教授 (40211924)
|
研究概要 |
1)、主要組織適合抗原複合体における均一性を皮膚移植法と同種免疫抗体産生の有無を指標に、約30-50年間維持されてきたRIR-Y8/NU,YL,WL-GおよびBL-Eの4系統について調べたところ、系統内および一部系統間での均一性が確認でき、これらの系統が組織移植や免疫学的な研究に有用であることを示した(Exp,Anim,58,169-174,2009)。 2)、ウコッケイにみられる過剰な体内メラニン産生の責任遺伝子のゲノム上の位置を特定しつつある。 3)、ファイヨミ種由来の近交系のGSP系とPNP/DO系を用いて雌初生雛の左側卵巣除去をし影響を調べたところ、右側生殖腺が精巣のように発達することが確認でき、その発達程度はPNP/DO系の方がGSP系よりも進んでいることが観察され、この雄性化の違いは遺伝的違いに起因することが示唆された(J Reprod Dev.56,154-161)。 4)、セキショクヤケイ繁殖集団を形成して研究に供し,光感受性に着目して調査したところ,季節繁殖性研究のモデルとして有用であることが示唆された(Anim Sci.J.80,328-332,2009)。 5)、抗体の卵黄移行の機構について,ニワトリIgYはウズラIgYよりも卵黄への移行量が多いことを明らかにした(Poult sci.88,1703-1711,2009)。現在、組換えIgYによる移行量の解析を進め、移行に関わるIgYの構造の解明を進めている。 6)、水分調節機構について、抗利尿ホルモンであるアルギニンバソトシンの遺伝子発現に転写因子のTonEBPが関与していることを示した(Neurosci Lett,468,334-338,2010)。 7)、機関内外研究者を対象に鳥類関連研究セミナーを4回開催し、研究討議と研究資源に関する情報交換を行った。
|