研究課題/領域番号 |
20310157
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研究機関 | 独立行政法人国立女性教育会館 |
研究代表者 |
中野 洋恵 独立行政法人国立女性教育会館, 研究国際室, 室長・主任研究員 (60155786)
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研究分担者 |
伊藤 公雄 京都大学, 文学研究科, 教授 (00159865)
大沢 真理 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (50143524)
大槻 奈巳 聖心女子大学, 文学部, 准教授 (30356133)
吉田 容子 立命館大学, 法務研究科, 教授 (30469168)
渡辺 美穂 独立行政法人国立女性教育会館, 研究国際室, 研究員 (40415352)
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キーワード | 人身取引 / ジェンダー / 売買春 / 人間の安全保障 / エンパワーメント / 教育 / 研修 / 女性 |
研究概要 |
今年度は、3年計画の1年次として、主に下記の通り調査研究をすすめた。 第一に、送出し地調査として、これまで研究分担者らがタイおよびフィリピンにおいて実施した調査で得られた基礎データの詳細分析を行った。タイについては、研究協力団体であるSEPOMとのワークショップを2度開催し、ヒアリング調査データの詳細分析を当事者女性と共同で行った。フィリピンについては、人身取引対策行動計画に基づいた政府による被害者帰国支援が開始した当時の当事者インタビューデータの詳細分析を行うとともに、フィリピン女性と女性が日本人男性との間に生んだ子どもたちの生活と状況について現地のNGO等関係者へのヒアリングを行った。 第二に、国内調査として、大規模関係諸機関調査データの再分析を行い、女性のエンパワーメント国際フォーラム(12月20-21日、於国立女性教育会館)および東北大学GCOEのキックオフセミナーにて分析成果を発表した。また、研究成果を、Social Science Japan Journal(SSJJ)に投稿し、掲載論文として採用され、2009年度中に掲載される予定である。 国内の関係機関へのヒアリングもすすめた。 第三に、外国調査の準備をすすめるとともに、タイ政府機関関係者、国連地域間犯罪司法研究所(UNICRI)等から諸外国の取り組みについての情報を得た。 調査研究で得た知見については、「人間の安全保障と人身取引-エンパワーメント視点からのアプローチ」研究会公開セミナー(12月19日、国際協力機構JICA研究所)、「女性のエンパワーメント国際フォーラム」(12月20-21日、国立女性教育会館)において公表する機会を得た。
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