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2009 年度 実績報告書

日本の生命倫理諸議論における基礎的概念の再検討に基づく生命倫理論の構造化

研究課題

研究課題/領域番号 20320006
研究機関熊本大学

研究代表者

高橋 隆雄  熊本大学, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (00145278)

研究分担者 田中 朋弘  熊本大学, 文学部, 教授 (90295288)
八幡 英幸  熊本大学, 教育学部, 教授 (70284718)
田口 宏昭  熊本大学, 文学部, 教授 (20040503)
浅井 篤  熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (80283612)
北村 俊則  熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (30146716)
キーワード生命倫理 / 三層構造 / 日本の生命倫理 / 生命倫理議論の構造化
研究概要

まず昨年度の本研究のメンバーの研究成果を各グループごとに提出したものを検討・整理・編集して「平成20年度研究成果報告書」(A4版190頁)として6月に刊行した。これによって、臨床への具体的適用の層、中間的実践的原理の層、基礎的概念・原理の層の三層の関係を分析する三層構造分析の有効性とともに種々の課題が明らかになり、メンバー間での問題意識の共有がなされた。それを踏まえて21年度は、昨年度の若干の積み残し分を補強するとともに、「研究実施計画」に沿って、生命倫理諸議論の三層構造分析という全体計画の旅程表である(1)~(8)の段階うちの、(4)見出された中間的原理、基礎的概念・原理と従来の倫理学理論におけるものとの異同の探究、(5)各領域の構造の関係の総合的検討に基づく各領域の再考察、(6)英・米・独・仏・アジアの生命倫理の枠組みの比較対象、の3段階についての研究を行った。20年度が生命倫理指針や宣言を中心に解析したのに対して、21年度では本研究の核心ともいえる生命倫理関連論文の三層構造分析を行った。グループごとの会議を頻繁に開き、12月に全体会議を開催し各領域の研究発表と質疑応答を行うことで日本の生命倫理の構造の大まかな全体像が見えてきた。それに続いて2日間にわたって生命倫理国際セミナーを開催し、本研究会のメンバーが中心になって発表を行った。また、全体会議では研究成果を英文オンラインジャーナルに掲載すること、掲載した内容の縮刷版を海外出版社から刊行する案が承認され、それに向けて研究は最終段階に迎えている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 倫理委員会に関する倫理学的考察2009

    • 著者名/発表者名
      高橋隆雄
    • 雑誌名

      生命倫理 19

      ページ: 98-105

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The role of religious and non-religious beliefs in medical decisions2009

    • 著者名/発表者名
      ASAI Atsushi, KADOOKA Yasuhiro, AIZAWA Kuniko
    • 雑誌名

      Eubios Journal of Asian and International Bioethics 19

      ページ: 162-166

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ビジネスとケアリング2009

    • 著者名/発表者名
      田中朋弘
    • 雑誌名

      西日本哲学年報 17

      ページ: 75-92

    • 査読あり
  • [学会発表] いかにして患者の意思を「推定する」のか?2009

    • 著者名/発表者名
      板井孝壱郎
    • 学会等名
      第28回日本医学哲学・倫理学会
    • 発表場所
      滋賀医科大学
    • 年月日
      2009-11-01
  • [図書] 生命という価値2009

    • 著者名/発表者名
      高橋隆雄・粂和彦(共編著)
    • 総ページ数
      334
    • 出版者
      九州大学出版会

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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