研究課題
基盤研究(B)
現在グローバル化の進展とともに、文化と文化の関係が問い直されている。しかし、われわれの問題設定は、たとえば文化人類学の研究者が異文化に出向いてそれを観察するような類のものではない。むしろ、上記の進展とともに、われわれ自身の生活・経験の内部で起きている(ある意味では古来の、しかし別の意味では、近年急加速的に現れてきている)現象である。そこには「普遍性と特殊性」、「求心性(参入)と遠心性(排斥)」、「自閉性と開放性」、「規律性と許容性」、「生起性と沈殿性」などといった複雑な事象連関が生じている。こうした現象の本質とそこに生じている諸問題を現象学的方法によって解明する。そのため、5つの重点領域(「言語」、「遭遇(離合)」、「精神」、「共存」、「時間」)を設定する。他方で、研究者を世代的に配置する(「拠点」、「中核」、「新世代」)。この研究分担と相互討議によって研究の統合をはかる。これと連動して、新世代の研究者の組織を間文化的に形成して、この研究運動全体の歴史的な展開をはかる。
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Studien zur Welt-geschichte des Denkens, Denktradition en-neu entdeckt (LIT Verlag)
ページ: 51-65
Identity and Alterity-Phenomenology and Cultural Traditions (Konigshausen & Neumann)
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文化と政治の翻訳学-異文化研究と翻訳の可能性(明石書店)
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